てしごと はじめのいっぽ!

日々の暮らしに手仕事を。

正しくありたい

2020年最初の手仕事サロンには、「刺繍ボールをやりたくて!」という新しいメンバーが加わりました。

まずはボールを育てるところから。

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2回目、仕上がったボールにラインを付けていきます(↓の写真)。

左右・上下対象になるように。でも、物差しを使うのはあまりオススメではありません。

測れば<正しい>ものはできるかもしれないけれど、そんなことよりもずっと大切なのは、「自分の内側の感覚を使うこと」。

絶妙な一点を自らの力で掴むバランス感覚を鍛えていきましょう。それは、「間違いの発見と修正」を繰り返してたどり着くところ。ひたすら手を動かしていると、「これだ」という一点が見つかるのです。

もちろん、測るよりも時間はかかります。そしてやっぱり、ずれてるかもしれない。

でも、「速く」「正しく」という現代社会の価値は、ここ手仕事サロンでは優先順位は高くないのです。

それでももちろん、「私は物差しを使って正しさを追求する」というのも、それが 無意識に安易に、正しくあることで評価されよう・安心を得ようとするのでないならば、私は構わないと思います。

「『正しさを求めないこと』が刺繍ボールづくりの正解」という教えからの解放といえるでしょう。

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こちらは、刺繍が始まっているSさん。

お行儀よく、2列の色が並んでいます。でもね、もっと変化を作ってもいい。

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たとえば、こんな風に。

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……とお話しすると、Sさん、フリーズしてしまいました。残り時間が少なかったこともあり、「……また今度にする」と、今日はそこまで。

私は特に気にしてもいなかったのですが、ご本人は何か思うところがあったようで……このようなご感想をいただきました。

これから
どんなふうに刺繍していくかを
先生の妙ちゃんと相談していて、
ワタシ、
よくある【思考停止】。
どうしていくか考えるの
めんどくさーーーい、
決めるのやだーーーー・・・・・

帰り道、
それってどうしてなんだろう、って
考えた。

あ、
失敗するのがこわいんだ。
いいものに仕上げられないのが
こわいんだ。
だから、
自分で考えたくないし
決めたくないんだ。

・・・いやいや、
去年、
もっともっと手しごとしていこうって
決めた時、
『失敗してもいいから、
やりたいようにやってみよう。
そもそも、失敗なんかねーじゃん!』
って、思ったやんか!!

なんてこと気づいたら、
楽になりました。

刺繍ボール、
自分の色と柄に縫ってみせます。
ふふ。

 「たかが」、と言っては語弊がありますが、それでも「たかが」ボールづくり。

そこにも無意識に、<正しさ>を求めてしまうものですね。

その小さな違和感を見つめたSさん、素敵ですね。そして、そんな気付きを与える謎多き手仕事、刺繍ボール!

そうそう、そういえばSさんのお嬢さんは、今就活中。

「個性的な子で、そこがいいと思っていたのに、みんなと同じ髪型、みんなと同じスーツで、『あなたそれでほんとにいいの?』って言いたくなっちゃうけど、ただでさえいっぱいいっぱいだろうから、言わないようにしている」

と言っていたSさんご自身と重なるような(笑)。

人柄が出る手仕事は、ご自身を見つめなおすきっかけを与えてくれます。

例えば無意識に染みついている、小さな偏見。先入観。暮らしの中に手仕事を取り入れることで、解き放っていけるでしょう。

次回、刺繍ボールは、2/10、2/25、3/4@横浜Umiのいえです。

coubic.com

ちなみにこちらはラトビアの(たぶん)子どもの刺繍ボール。 Adazi というリガ郊外の小さな町の、大きなシュタイナー学校の教室に置いてありました。

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