てしごと はじめのいっぽ!

日々の暮らしに手仕事を。

羊毛を紡ぐ

糸かけ幾何学アートとは打って変わって、今回は「羊毛紡ぎ」をご紹介します。

これまでもハンドメイド講座の中で「編み物」は扱ってきましたが、その前の「糸づくり」から始めるのは、新しい試みです。

毛糸も縫い糸も、買うのが当たり前。でも、この世界のどこかに作っている誰かがいるということを、私たちはついつい忘れがち。

たまにはモノの道理に従って、最も原材料に近いものから始めてみましょう。

「スピンドル」という手紡ぎ用の糸車を使います。

お値段リーズナブルで、お求めやすいのはこちら。

ananda.shop-pro.jp

羊毛については、最近店頭で販売されているものの多くは、ニードル細工用で短くカットされているので、できればハサミが入っていないものの方が扱いやすいです。

手前味噌ですが、色羊毛の販売をしています↓

 さて、「縒ってひっかけて、を繰り返すだけです」としか説明のしようがないこの作業。

身体で分かって、次に理屈がついてくる。

 初日、2時間作業して、やっとコツがつかめてきて……でも、モコモコ。

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よく分からないまま、終了。 

ところが、2回目にはこんなにきれいに紡げるようになりました。

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「あ~!分かったかも!」と破顔一笑のEさん。

先に体が分かり、それから理屈が追いつきます。「そうかそうか、そういうことかぁ」

「分かった!」という輝きが、仲間に伝播して、みんな嬉しくなって思わず「わぁ!おめでとう!」と口々に、まるでお誕生日のお祝いのように。

大人になると、こういう経験は本当に少なくなるから忘れてしまうけれど、「分かる」ってとても嬉しいこと。そして、「分かる」は自分で掴むしかないんです。

一晩寝かせたことがよかったのでしょうね。

その「分かる」を待ってもらえることが、どんどんなくなってきているように感じませんか?

暮らしの中に手仕事を。

無心に糸を紡いでいると、心が休まります。

仕事に、家事に、学校のボランティアに……皆さんお忙しくお過ごしでしょう。
うっかりLINEに「既読」を付けてしまったから、速く返事しないと……なんて。やり取りのスピードが速くなって、待たなくてよくなったけれども、待ってもらえなくなって……どんどん忙しくなっていきます。
私も毎日時間に追われていますが、それでも手仕事をすると、「私の呼吸の速さ」を取り戻せます。
食器を食洗器に入れてピッとして、空いた時間で何かをするのではなく、ただひたすら皿を洗っているときに、「これくらいのペースで生きていきたいな」と、思い出すことがあります。

疲れ果ててしまう前に、あえて時間をかける勇気を持って、暮らしの中に手仕事を。