てしごと はじめのいっぽ!

日々の暮らしに手仕事を。

勘のいい子を育てるためのヒント

手仕事を教えていて面白いのは、毎回新しい発見がある、ということです。

糸掛け刺繍カードを知ってからもう10年以上たちますが、先日のワークショップで突然腑に落ちたことがありました。

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この「花」のデザイン。

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この穴だけを見て初めてでも、見本を見ながら仕上げてしまうひともいます。

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このひと針で「ああ。なるほどね」と気づくことすら、なかなか難しい。それであたりまえです。でも、ごくたまに、これで仕上げきる人もいます。

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たいていの人は、「で、次はどうですか?」と、この辺りまでは質問します。

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もちろん、ここまで来ても「次はどこですか?」と聞く方もいます。

最初は、ひと針ひと針に手いっぱい、混乱しますからね。

でもさすがに、半分を越えると、自力で仕上げられます。

「勘のいい人」がやっていること 

勘のいい人は、内面で、「これまでやってきたことを眺めて、自分なりのイメージでパターンを認識し、自分の中に落とし込んでいる」のです。

現在の立ち位置に来るまでに起きたことを、観察します。すると、刺繍カードのようなリズミカルな動きの場合、次に来るリズムがどういうものか、予測がつく。

最初のひと針で気付く人は、穴を開けるとき、点の並び方にリズムを感じ取っているのでしょう。

過去に耳を傾ければ、未来が見える。次の一手がおのずとひらめくのです。

「勘をよくする」ためにできること

自分自身の直感をもっと磨きたいとき、あるいは勘のいい子に育てるには、「よく見る」「よく聴く」そして「観察する」こと。

シュタイナー幼児教育では、自分の意見を話すことよりも、まず「見る」「聴く」ことを大切にしています。

シュタイナー幼稚園が7歳以下の子供に習い事を推奨しないのは、これがその理由の一つです。楽器を奏でる前に、自然界の音を、ただただ聞く。「見る・聞く力」を十分に育てることが、楽器を弾く前に必要だと考えられています。

過去の音を聞けるようになって初めて、自分からリズミカルに歩むことができるのだということを、講座でお母さんたちを見ていて実感しました。

でも、子どもに「聞きなさい!」と押し付けたところで、聞ける子供になるわけではありませんね。

ではどうしたらいいのでしょうか? 

「観察できる子」を育てるためにできること

提案のひとつは、とにかく「音を減らすこと」

  • たくさんの音があると、身を守るために、感覚を閉じてしまいます。静かな環境の方が、一つ一つの音に気付き、自然と耳を傾けることができるでしょう。
  • 視覚的にも静けさを。シュタイナー教育でも「キャラクターものは少なめに」といいます。大好きなキャラクターがあれば、子どもがご機嫌になるから……それってつまり、そのキャラに惹きつけられて、内的にとらわれているから、ともいえるのです。
  • 「言葉かけ」は大切な働きかけですが、過度に話しかけると、聞き流す癖を逆につけてしまうのではないか、と考えられます。注意事項やお説教は特に、「言葉の種類」を厳選して、絞って、短く。特に、「ああしろ」「こうしろ」と、事前の指示を出しすぎないこと。
  • 音量の大きな声も逆効果。落ち着いて、小さな声で語りかけること。
  • さらに、彼らが聴いて捉えた何かを、彼ら自身のイメージに変えて自分のものにするまで、待つことも大切です。咀嚼して消化する時間です。
  • 大人の場合は、自分の先入観を外していくことも必要です。「自己教育」していくほかありません。いろんな方法がありますが、一番お手軽なのは「多様性に触れること」ですね。誰かといろんなおしゃべりしてみることが有効です。

ご家庭でもすぐに実践できることなので、検証してみてくださいね。

「勘のいい」子育て

 「勘のいい子育て」という応用もできるでしょう。

「この流れは、30分後にぐずるな……」とか、「寝るだろうな……」とか、子どもといつも一緒にいるお母さんは特に、自然にそれを体得しているものです。

無意識で、観察ができているのですね。

お父さんが忙しくて土日にしか子育てしないご家庭では、お父さんはやっぱりちょっとそのあたりうまくないかもしれません。

つまり、もっと観察をすれば、もっと子どもの感情や体調のアップダウンが分かるようになり、子育てが楽になると考えられます。

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私が思いついたのは、このくらいですが、「静かにする」「言葉を減らす」「小さな声」はいずれも私のオリジナルではなく、シュタイナー幼稚園で保護者がまず初めに学ぶことでもあります。

「聞く力」「耳を傾ける心」を育てることは、勘のいい子につながるのでは……?と、刺繍カードを作りながらの発見でした。

もちろん、「勘が良い」=「良いこと」というわけではありません。「早とちり」ということもありますから、結局は何事もバランスですね。

「早とちり」は、自分が立てた仮説の過信ともいえますから、年齢を重ね、経験を積めば、自然に仮説が仮説に過ぎないことを体得するでしょう。

このように、どんな手仕事にも、固有のメッセージがあります。何年も経って気付くものあり、実践の継続によってのみ深められ、確かめられらるものです。

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糸かけ幾何学アート ワークショップ

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意外なことに、初開催です。

勘を鍛えるのにぴったりなワーク。

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