てしごと はじめのいっぽ!

日々の暮らしに手仕事を。

続・手のはたらき 手のしごと——-子どもを愛せないときは

先日、大人が子どもにできる、見えない手のはたらきについてブログを書いたところ

www.wonders.fun

友人から、こんなエピソードを聞かせてもらいました。

上の子を愛せなかったお母さんの話。

K(上の子)が年中だったかな。I(下の子)がまた抱っこの時期で。

面談で、「Kを可愛いと思えないんです」て先生に相談したの。
ちょっと大変だった時期。ダンナも仕事大変で、家でひどくて。

で、Kが、夜尿が始まったのよ、突然。今考えりゃ当然なんだけど。

そのことを相談したら、「寝てからでいいから、触って」って言われたの。

起きてる時に可愛がれなくてもいいから、寝てる時に身体に触って」って。気持ちもどうでもいいから、とにかく触るだけでいい、と。

起きてる間は、ほとんどIを抱っこしてるからね。

うん、そんで実行したら、三日とかからずに、夜尿は止まったの。

 

この話は、この国で子育てしているお母さんたちの救いになる、と思って、紹介させていただきたいとお願いしました。

おねしょが止まる、っていうオチもすばらしいけれど、「気持ちもどうでもいい」「可愛がれなくてもいい」ってところで、多くのお母さんが解き放たれるのではないでしょうか。

昼間可愛いと思えなかったとしても。

「ごめんね」とすら、思えなかったとしても。

とりあえず触れてみる

心は置いといて。

手に仕事をしてもらいましょう

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ウソかマコトか、試してみてくださいね。
※ ちなみに、この「先生」は、共育ち・ひなたの談話室(どなたでも)または横浜シュタイナーこどもの園のひまわりクラス(2歳児対象)にいらっしゃいます。

心の問題は体から解く。体の問題は心から解く。 

さて、身体表現のワークショップを20年以上にわたり開催している、演劇人のかめおかゆみこさんが、「落ち込んでいるときにどうするか」ということについて、ご自身のブログの中でよく触れています。

あの手この手、いろいろ大喜利のように挙げてくださいますが、「落ちこんでいるひとには、私は、しばしば、「でんぐり返し」をすすめます。」というご提案がありました。 

でんぐり返しをすると、呪われる家系でもないかぎり(どんな家系だ)、ちゃんとからだは動くのです。

(中略)

このとき、「なぜ、でんぐり返しをやらなくちゃならないんだ」

とか考えはじめると、また動けなくなりますので、だから、

「こころのほうはほっときます」ということになるのです。

でんぐり返しのススメ★『こころの量稽古』感想21 | かめおかゆみこの≪表現するからだとことば≫塾 より引用)

 「でんぐり返しをすると、呪われる家系」が気になります……(笑)

こころのほうはほっときます」ということになるのです。

という、とぼけたような、すました言い方がまたおかしいのですが

問題をすましてとぼけて、愛せない自分はさておいて、取り急ぎ、動いてみてください。

愛せない子供にも、取り急ぎ、「こころのほうはほっと」いて、触ってみてください。

言葉を大切にするということは、言葉に頼りすぎないこと。

言葉で分析し過ぎないことも、特に親子関係においては、大切なことだと私は思います。

言葉で説明しきれない部分に、一番濃いエッセンスがあります。そして、私たち人間も自然の一部ですから、最後は感覚なのです。

もちろん、社会に出るときのために、言葉を練習する必要はあります。

悲しいときに悲しい、つらいときにつらい、寂しいときに寂しいって、言える。 

それも、とても大事。

だけど、おうちの中では、悲しいんだな、つらいんだな、寂しいんだな、って、言葉を使わなくても察知できる能力が、それ以上に大事じゃないかな、と思います。

言語化する前に、しっかり感じ切ること。自分の気持ちも、相手の気持ちも。

詩人や文学者なら、気持ちを表現する方法のに、言葉を使うでしょう。だけど、人間は多種多様、出力が言葉だけとは限らない。

小さな子を育てているお母さんは、自然に、言葉に依らないやりとりができているでしょう。

「抱っこ、って泣いてるけど、実は眠いんだな」とか、「お腹空いた、って泣いてるけど、さっきおもちゃ取られたの引きずってるな」とか、「あれ、いつもと違うぞ。何かあったな」とか、よ~く感じれば、分かりますよね。
もちろん、カンが外れるときもあります。でも、しつこくやってれば、分かるようになってきます。

言葉で話し合うのは、社会に出た時のために大事で、備えてほしい技術ではあるけれど、

涙の成分を分析して同じ成分の液体を作っても、それは涙ではないように、

分析したものの総合が、こころそのものになるわけではないから。

言葉を介さずとも、「!」と分かり合う力、言葉に甘えずに育て合うこと

そして、私たちは、究極には分かり合うことはないのかもしれない、という切ない孤独をもマルっと抱えて、それでも共に生きていくこと。

おうちの中では、とっても大切なことじゃないかなと思います。 

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「言葉を使う」「言葉を大切にする」というのは、言葉の無駄遣いをしないこと。

こころを、言葉で分析しないで、「こころのほうはほっと」いて、でんぐり返しして、子どもに触る。

体から入りましょう。

ゆっくりゆっくり、で大丈夫。

こんなやり方もあるのです。

アタマぐるぐる、スマホで検索の手が止まらないときには、手の仕事をしましょう。

 


<お知らせ>

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