てしごと はじめのいっぽ!

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世界で一番地味なお顔の、子どもたちの良きお友達ーーーシュタイナー幼児教育の赤ちゃん人形

前回ご紹介した「赤ちゃん人形」は、不器用なお母さんでも完成させることができ、また子どもの想像力をはぐくむシンプルなお人形です。

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これは、我が家の子供たちが6歳の時に作ったお人形。だから、大人なら必ず作れます。

不器用ならば、ゆっくり、時間をかけて、少しだけ作ればいいだけのこと。子育て中くらい、子育て中だからこそ、「速いはスゴイ」「たくさんはエライ」の勝負から降りてみましょう。

シンプルすぎるといえるほどシンプルなこのお人形、大人ウケはあまりよろしくない。特に、もとも手作りが好きな方にとっては、赤ちゃん人形では物足りないでしょう。

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こちらが「C体人形」。画像はhttp://www.quartett.jp/products/1193.htmlより引用

やっぱり、手足のあるC体人形の方が、華やか。「これよこれ、私が作りたいやつ!」という手作り大好きママさんズの声が聞こえてきそう。

でも、実際の子どもを観察してみて、やっぱり、就学前は、特に5歳くらいまでは、赤ちゃん人形で十分だと感じます。

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小さな子どもの内面は、この赤ちゃん人形と同じくらい、茫洋としているように思います。イメージの海に漂うような、眠りとも目覚めともつかない時期を、大切に守ってあげることが、幸せな子ども時代に繋がります。

もちろん、C体人形を大人の楽しみとして作るのはいいけれど、子どもの教育という観点からは、私の経験からは、乳幼児には赤ちゃん人形がふさわしいと感じます。

あと、単純にC体はなかなか難度が高く大変なので、忙しい乳児のお母さんたちには、比較的簡単な赤ちゃん人形がオススメです。

誰かが僕のために、私のために作ってくれた、っていうのは、やっぱり特別。興味があったら挑戦してみてはいかがでしょうか。作り手にも大きな学びがありますよ。

(この記事の最後に赤ちゃん人形づくりワークショップのご案内があります)

大人がおどろくほど地味な人形劇を、真剣に見る子どもたち。

先日、件の横浜シュタイナーこどもの園にて、人形劇が開かれました。

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お子さんと一緒に参加されたお母さんが、ご感想を話してくださいました。

「語り口が静かで、これでいいのかな、子どもは楽しんでいるのかな?っていうくらい静かで、地味で、動かす手も黒子に徹していていて……でも、どの子も集中して、じーっと見ているのが、びっくりでした。

私は後ろの大人の動きばかり見ていたけど、娘はすごく楽しかったみたいで、不思議な体験でした……」

私も初めて見た時は、あまりの地味さに驚いたものですが、子どもにはそのくらいの刺激で十分なのだと、今は思います。

彼らのキャパに対して大きすぎる刺激だと、それを処理しきれなくて、かえって反応して騒いでしまうように見えます。

こちらが静かに話せば、子どもも静かに話します。

すべてに対して開かれた柔らかな感覚の中で、お話がじわっと、子どもたちの心と体に沁みていくのが分かります。

子どもは、未熟な大人ではなくて、子どもという完成形。大人の目には映らないものが映っています。

子どもはとても繊細なので、素材を十分受け取り、味わう力があるのです。大人の想像をはるかに超えて。

言ってみれば、

ピカピカの新米、初日にいきなり吉牛の冷凍「牛丼の具」をかけて食べるとか…。

北海道から届いた初物の新じゃがを、いきなり、揚げて、ケチャップたっぷり付ける、っていうのは、ちょっと……。

評判のトンカツ屋さんで、「まずは塩で食べてみて!」って書いてあるのに、いきなりソースの海につっ込む、とか……。

もったいない!! ですよね。(たとえが庶民ですみません)

素材のままで味わう力。それは、子どもたちに、個性とともに備わっている力なのです。

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だから、実は、これで十分。このお人形の中から、子どもたちは十二分に、いろんなものを受け取っているのでしょう。

そして、その受け取る力、彼らの個性は一体どこから来たのか……思いを馳せてみると、目の前の小さな存在が尊く見えてきませんか。ちょっと怖くなるくらい。

子どもに人気の、シンプルおもちゃ四天王。

私は、主に小さな子を持つお母さんたちを対象にワークショップを開いていますが、やっぱり「ちょっと華やか」なものの方が、人気はあるんです。
でも、私のイチ押しは、積み木、布、お手玉、そして紐。

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紐については、たいていの方が半信半疑。そりゃそうですよね。紐、て。

でも、子どもに渡してみると、遊ぶこと遊ぶこと。きっと、紐のたたずまいが、彼らのペースと合ってるんでしょう。華やかなおもちゃに「遊んでもらう」のではなく、彼らが、彼らの力を使って、紐で、遊ぶのです。

多くのお母さんが、「なんだ、これでいいんだ」と気づきます。そして、「紐、いいですよねえ!」と、シンプルおもちゃ作りに目覚めていきます。

ご飯を炊くように、洗濯をするように、「子どもの日常のおもちゃくらいは家で作るよ」というお父さん・お母さんが増えるといいな。 

お手玉づくりワークショップその他のお知らせ

新年1月に、子どもに愛されるシンプルおもちゃの極み「お手玉づくりワークショップ」を、Umiのいえ(横浜市西区岡野)にて、開催いたします。

1/9(水)10:30-12:30

coubic.com

12月の会は満席・キャンセル待ち受付中です

色とりどりのハンドメイドの会 ”ポンポンをつくろう”

その他の予定については、下記にてご確認ください。

www.wonders.fun

 

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